【イギリスのEU離脱】若者と高齢者で票がわかれた根本的な理由

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若者がEU残留、高齢者がEU離脱というイギリスの国論を二分した投票結果となったBrexit。この結果について、いろいろな考察がなされていますね。

 

様々な問題が表面化しての結果だと思いますが、私はその根幹はとてもシンプルな法則によるものだと思っています。

 

それは人間は「若い頃の環境・制度を肯定的に捉えやすい」ということです。要するに、思い出補正ってやつです。

 

イギリスの高齢者にとって若い頃のイギリスは純粋な独立国家でした。そのときも様々な問題が発生していたはずですが、人間の思い出補正能力はすさまじく、多くの人にとって当時は快適な環境だったと認識されていると思います。

 

これは次のような質問を考えてみると分かりやすいと思います。

 

あなたが子どもの頃と今の状況を比べてみると、どちらが好ましい状況だと思いますか?

 

今の状況に少しでも不満がある人は、きっと「子どもの頃が良かった」と答えるでしょう。

 

もちろん若者にとっては、EUに加盟していない環境など知らないので、離脱は現状否定、もっと言えばこれまでの人生すら否定するような感じになります。当然、現状がよほど詰んでいなければ、現状維持を選ぶことになるでしょう。

もし、離脱となると彼ら若者にとっては未知の状況に出くわすことになるのですから、それは大変勇気のいることです。万人が選べることではありません。

ベンチャー精神は民主主義とは本質的に相性が悪いものなんですよね。

 

今回のBrexitも結局は思い出補正がもたらしたものと思えば、けっこうすんなり理解できるのではと思って記事にしました。